未経験の職種への転職を考えた時に、迷い悩んでしまうのが、「自己PRは何をアピールすればいいのか?」ということですよね。
今のあなたと同様、以前転職の就活をしたときに、私も自己PRのやり方について、悩んだことがありました。
同じ職種であれば、前職での経験が大きな強みになりますから、それをそのままアピールすることができますよね。
その職種について、具体的にどれだけの経験を積んできたか、どんなスキルを身に着けたかを説明すれば、かなり有効な自己なPRになることでしょう。けれど、違う職種、未経験の仕事に応募する場合は、そうはいきません。
前職での仕事のキャリアをそのままアピールしても、面接官から「そのキャリアが当社の仕事にどう役立つのですか?」というような意地悪な質問をされてしまっては、逆効果ですよね。
では、何をアピールしたらいいのか、私の経験からお勧め方法を紹介します。
それは「やはり前職での経験」です。というと、「言ってることが矛盾している」と思われるでしょう。説明しますね。
前職での経験と言っても、特定の仕事のスキルではありません。どんな職種でも生かすことができる経験をアピールするのです。
たとえば、「前職で、こんな大きなトラブルに遭遇したが、人間として誠意を尽くすことで処理できた」とか、「チームリーダーとしてチーム作りに力を尽くした。最初は問題がいろいろ起こったが、最終的にチームをまとめることができた」というような経験です。
「セルフマネジメント能力を磨いた」とか「資格獲得のためにこういう努力をした」というような、個人的な経験でもいいでしょう。
要するに仕事を通じて学んだことや、成長したことを、社会人のキャリアとしてアピールするわけですね。こうした経験は、どんな職種であっても、生かすことができます。
転職の就活では、マネジメント能力なども評価されますから、少しでもその経験があるなら、強くアピールするといいでしょう。
このような観点から、一度、これまでの経験を振り返ってみてください。どんな職種にも共通する、仕事上で必要な能力やスキルは、いくらでもあるものですよ。
小さなことでかまいませんので、「未経験の職種でも生かせる経験」を書き出してみましょう。これまでは気づかなかった自分の「強み」が、そこから浮かび上がってくるかもしれません。
もちろん、自己PRでのアピールポイントはたくさんあるに越したことはありませんが、1つでも見つかればOK。そのポイントを徹底してアピールすれば、かえって担当者の印象に強く残るものですよ。
観点を変えて自分のキャリアを振りかえってみれば、きっと、アピールポイントが見つかるはずです。転職の就活経験者として、陰ながらエールを送りますね。