就活の自己PRを考えているときに、「ネタが何もない。何を自己PRしたらいいのかわからない」と困ることがありますよね。
あなた同様、私も就活をしていた時に、自己PRのネタを何も思いつかないで焦り、先輩に相談してみたことがありました。
その時の先輩からのアドバイスを中心に、私自身が社会人になった今、考えることを交えながら、対処法をお話ししましょう。
まず、私が最初に先輩に言われたことは、「就活の自己PRは芸人のネタと違うんだから、ウケを狙う必要はない」ということでした。
芸人さんはとにかくウケなくてはなりませんから、できるだけ変わった、インパクトのあるネタを考えますよね。
けれど、就活生は人事担当者にウケる必要は必ずしもありません。それは、人と違う能力を持っていり、普通の人は一生経験しないような特殊な経験があれば、担当者の目を引くことはできるでしょう。
でも、だからと言って必ず採用されるという保証はありません。担当者は「特殊な人探し」をしているわけではありませんよね。「わが社で活躍できる人材」を探しているわけです。
なので、まずは「ウケるネタを見つけよう」という意識を捨てましょう。
その上で、もう一度自己分析をしてみるのです。「学生時代に頑張ったことが見つからない」という場合は、「頑張ったとは言えないかもしれないけれど、それなりの経験にはなっている」ということ、探してみるんですよ。
すると、たとえば、「バイトでクレーム処理の経験をした」ということを思い出すかもしれません。自分では特別「頑張った」とは思っていなくても、それを自己PRに生かすことは可能ですよね。
一見地味に思えるような経験でも、それを掘り下げていくことで、十分自己PRに生かせることが見つかるものなんですよ。
あるいは、子どものころからずっと続けている習い事があるなら、その継続力を自己PRに使うこともできます。「ただ好きで続けているだけだから」と思うかもしれません。
しかし、好きなことでも長く続けるには、それだけの継続力が必要と考えていいでしょう。
性格的な「強み」を、他己評価によって発見するという方法もあります。
自分一人で自己分析しているだけでは見えてこなかった自分の長所が、人から指摘してもらうことで発見できるということもあるんですよね。
ですから、できるだけたくさんの人から、他己評価をしてもらうことをおすすめします。長年の友人から、自分では忘れていたエピソードを聞かされる、ということもありますからね。
大切なのは「こんなことは自己PRにならない」と決めつけないこと。見方を変えたり、深堀することによって、自己PRのネタになることがけっこうあるものなんですよね。
もう一度、自己分析してみることをおすすめします。