転職する際の自己PRについて、「やる気があることを伝えればいいのかな？」と思っているあなたに、以前、まったく同じことを考えたことのある私から、少しだけお話をさせてもらいますね。
私も転職の就活を始めた時、自己PRについて、その内容に悩んだ末、「やる気のアピール」を考えました。しかし、ほんとにそれでいいのか自信がなかったんで、転職の就活をした経験のある知人に、聞いてみたんです。
すると、その知人から「それはNG」と言われてしまったんですよ。
知人は、「新卒の就活生ならそれでもいいだろうけど、転職の場合は、やる気のアピールは有効な自己PRにはならない」というのです。「やる気があるのは言うまでもないから」というのがその理由。言われてみればその通りですよね。
「ぜひこちらで働かせてください」という気持ちで、その求人に応募するわけですから、「やる気あります」というのは、すべての応募者に共通する大前提、言わずもがなのことですよね。
新卒の場合は、これと言ったアピール内容が見つからず、やる気を前面に押し出すというやり方もあるでしょう。けれど、転職ではそれではアピール力がないんですよ。
では、転職の際の自己PRでは、何をアピールしたらいいのか。おすすめしたいポイントをあげてみますね。
まずは、何といっても「経験」です。前職でどんな仕事をし、職場内でどんな役割を果たしたか、具体的にどんな成果を上げることができたか、といったキャリアが、あなたにとっての最大の強みになります。
転職の場合、多くは「即戦力」を求められることになりますので、そうした具体的な経験こそ、最も効果的な自己PRになるわけですね。
もし、何か具体的な資格などがあるなら、それも大きなアピールポイントになります。
また、性格の長所も、アピールの仕方によっては、かなり有効な自己PRになると思いますよ。ポイントは、その性格が仕事にどう生かされるかを、きちんと説明することです。
たとえば、単に「几帳面」というのではなく、その几帳面さが転職先の仕事でどのように有効に作用するかを、論理的に説明するのです。
どれだけ説得力のある説明ができるかが、合否に大きく影響するわけですね。
特別なスキルを持たない場合でも、前職で何らかの経験をしてきたわけですし、性格上の長所は必ずあるわけですから、ぜひ、その中からアピールできるポイントを見つけてください。
そして、「やる気」については、面接の際の表情や話し方などで、アピールするようにしましょう。「目が輝いている」という印象を与えることができれば、それで十分、やる気のアピールになるわけですね。
以上、私の経験から、アドバイスさせてもらいました。参考にしていただけるとうれしいです。
