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就活しているときに「わからない」と感じることの一つが、「自己PRと強みの設問との違い」ではないでしょうか。

どちらも何となくはわかっていても、その2つの違いを明確に理解することは、なかなか難しいものですよね。

私も就活生の時にその疑問に頭を悩ました経験があります。なので、今のあなたの悩みを自分のこととして受け止めることができると思ってます。その経験から、自己PRと強みの違いについて、お話しさせてもらいますね。

簡単に言うと、自分をアピールするためのポイントが自己PR、実際の仕事に生かせる能力や経験などが「強み」ということになります。

つまり、「強み」は自己PRの要素の中で、特にその会社の仕事に生かせるポイントと考えていいと思います。と言っても、わかりにくいですよね。例をあげて説明しましょう。

たとえば、ロシアからの帰国子女で、小学校までロシアで暮らしたためロシア語が堪能だったとしましょう。その場合当然その語学力は「自己PR」の大きな要素になりますよね。

英語力がある人は少なくありませんが、ロシア語堪能というのはかなりレアケースですから、自分を強く印象付けることができるに違いありません。

もし、応募する会社がロシアとの取引があったり、支店を持っていたり、近い将来ロシアへの事業展開を考えている場合は、実際に仕事に生かせる能力ということになりますよね。

採用する側にしてみると「是非ともほしい人材」ということになり、こちらから見れば「イチオシの強み」になるわけです。

しかし、その会社が海外との取引とは全く関係のない業種だったり、海外進出など考えていないという場合は、仕事に生かせる強みということにはなりません。

ロシア語の語学力は、自己PR限定のアピールポイントということになるわけですね。

ただし、言葉というのはそれを使っている民族のものの考え方や感じ方を如実に表しているものです。日本人とロシア人の思考方法の違いが、語法や言い回しの違いになって表れていると考えていいでしょう。

その2つの言語を身に着けているということは、「日本人的思考」と「ロシア人的思考」の2つを自分の中に持っているということ。

つまり、その人は「ものごとを複眼的に捉えることができる能力」を持っているわけですよね。

これは、あらゆる仕事に生かすことができる能力ですから、「強み」としてアピールすることが可能になります。

もっと簡単な例でいえば、「高校時代、皆勤賞をもらいました。健康については自信があります」というのは、自己PRに使えます。

それを、「セルフマネジメントには自信があります。自己管理に留意しているため、高校以降、風邪をひいたこともありません。

健康面のみならず、すべての面で自己管理をしっかりできるのが私の強みです」というような説明をすれば、それは社会人として仕事に生かせる、強いアピールポイントということになるわけですね。

まとめると、「自分はこういう人間です。こういう性格で、こういう経験をし、こういう能力を身に着けてきました」というのが自己PR、そうしたアピールポイントの中で、特に仕事に直接生かすことができるのが「強み」ということになります。

参考にして、ぜひ就活を頑張ってくださいね。応援してます。